花粉症、花粉症の症状とは
花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称であり、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりの「即時相(そくじそう)反応」が生じます。このときの鼻の粘膜は、かぜに近い赤い色の粘膜の腫脹を起こします。
参照元:的確な花粉症の治療のために(第2版)公益財団法人日本アレルギー協会事業より
花粉症の重症度別症状は?
花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療指針として、厚生労働省のガイドラインでは、「くしゃみ発作回数」「鼻をかむ回数」「鼻づまりの具合」によって、花粉症を軽症、中等症、重症に分類しています。適切な治療を受けるためには、自分の重症度を把握しておくことが重要です。
重症度(軽症)
くしゃみ・鼻水:1日1~5回程度ある
鼻づまり:口呼吸は全くないがつまっている感覚がある
日常生活への影響:あまり影響はない
重症度(中等症)
くしゃみ・鼻水:1日6回~10回程度ある
鼻づまり:鼻づまりが強く、ときどき口呼吸になる
日常生活への影響:手につかないほどではないが落ち着かない
重症度(重症以上)
くしゃみ・鼻水:1日11回以上ある
鼻づまり:鼻づまりが非常に強く、口呼吸の時間が長い、あるいは完全につまっている
日常生活への影響:手につかず苦しい
参照元:花粉症の正しい知識と治療・セルフケア厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業より
花粉症も人によって症状の程度は様々です。症状の程度をみて、それぞれの患者さんにあった治療法を医師が提案します。一般的には、内服薬で症状を緩和する治療が行われますが、検査結果によっては、アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)や手術療法もおこわれます。
スギ花粉が落ち着いてくる
6月ごろからは、舌下免疫療法が可能になります。
対面診療と組み合わせてオンライン診療でも受けられます。